aprsc 2.1.14のコンパイルに失敗

T2FUKUOKAの要であるaprscを2.1.14への更新を試みていましたが、コンパイルエラーで中断のまましばらく放置していました。

• ./configureは問題なく終了
• makeで下記のエラー（SCTP_AUTHENTICATION_INDICATION が定義されていない）が発生（涙）
• OS: FreeBSD 13.2

gcc -g -O2    -Wall -Wstrict-prototypes -D_REENTRANT -c sctp.c
sctp.c: In function 'sctp_rx_notification':
sctp.c:185:7: error: 'SCTP_AUTHENTICATION_INDICATION' undeclared (first use in this function); did you mean 'SCTP_ADAPTATION_INDICATION'?
  185 |  case SCTP_AUTHENTICATION_INDICATION:
      |       ^~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
      |       SCTP_ADAPTATION_INDICATION
sctp.c:185:7: note: each undeclared identifier is reported only once for each function it appears in
gmake[1]: *** [GNUmakefile:194: sctp.o] Error 1

ちなみにSCTPとは、Stream Control Transmission Protocolのことです。 OSが若干古いのが原因ではなかと推測し、最新のFreeBSD 13.2上でコンパイルしても結果は同じ....関係しそうなライブラリーをpkgでインストールしても変わらず...

P.S. aprsc 2.1.15がリリースされましたが、結果は同じでした。

SCTPは使っているのか？

aprscで実際にSCTPは使われているの？との疑問から、あちこちのAPRS Tier2のサーバを覗いて見たところ、ほぼ全てのサーバでSCTPの通信量が0でした。

SCTPの機能をdisableにしてコンパイル成功

ということは、この機能を無効にしても問題なさそうなので、 config.hの#define USE_SCTPを//#define USE_SCTP に変更してみたところ、今度はコンパイル成功しました。

-#define USE_SCTP
+//#define USE_SCTP

根本的な対策ではありませんが、数日様子をみていても問題なさそうなので、このまま本番環境とします。 ということでT2FUKUOKAはSCTPのサポートはありません。